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ぐだぐだ日記としか、、、

6月24日(土)ジオストーム~ジオ・エンジニアリングとは~2/3

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(物語に登場する、国際気候ステーション。ここがHQとなって、地球を網羅する衛星を管理します)

 

 

 ジオ・エンジニアリングというまだ一般的になっていない概念の話をする前に、この映画の舞台をちょっとだけ説明します。

 

 舞台は地球。

 

 2019年以降だいたい、現在から20年後以内の超近未来です。未来という名もおこがましいくらいの、数年後と言ってもいい地球では、異常気象が続いています。

 映画の冒頭で主人公の娘である少女が、地球を襲う天災を「見慣れた映像」とともに列挙していきます。

 干ばつ、津波、熱波、寒波、北極の氷の氷塊、そして2019年、都市の水没。

 

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 こうした異常気象による大災害をくい止めるために、人類は国境を越えて手をとりあった(つーか、もっと前にやっとけ、とか言いたくなるのを飲み込んで)

 

 

 人類が編み出した技術、それこそ気候を制御し、管理する衛星ダッチ・ボーイ。

 地球の成層圏成層圏は旅客機が飛行する上空11キロメートル以上の場所)にくまなく配置された衛星が、発達しすぎた積乱雲を破壊し、冷熱光線を照射して、熱波寒波を防ぐというもの。

 この衛星の開発者が、彼女の父親、ジェイク・ローソンなのだ。

 

 

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 (科学者でもエンジニアでもない雰囲気ばんばんですけど。。。)

 

 そういうわけで、異常気象を制御することに成功したというところから物語はスタートします。

 もうね、私はここの時点で「おいおい、眉唾にもほどがあるぜよ。気象をコントロールできるわけないだろうが。地球なめんたらいかんぜよ」などと脳内で罵詈雑言が聞こえてくるわけです。

 で、ここでやっと冒頭ででたジオ・エンジニアリングという概念の登場です。

 

 ジオ・エンジニアリング。

 

 オゾンホールの研究者であり、ノベール化学賞受賞のパウル・ヨーゼフ・クルッツェンが2006年に提唱・

 ポップに「気候を人工的に変えよう」というエッセイで言い出したことがことの発端。地球の気候を【技術的】に解決することを目的とする。

 代表的なものとして、全球工学、気候制御技術があり、宇宙空間に巨大な日除けをつくる、成層圏(地上11キロメートル以上)にエアロゾルを散布する、人口的に雨を降らせるなど、基本的には対処療法。(と、これは映画の話ではなく現実のお話です)

 

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 (こういうものを成層圏において、太陽光を地上に届かないようにするって、、

 可能かよ。。)

 

 

 ジオ・エンジニアリングは概念としてはSF的には百年も前から登場していましたが、そのうさんくささから、眉唾ものとして長い間、議論の的にはなりませんでした。ところが、事ここに極まり、いつまでたっても二酸化炭素削減目標に対し、国際的な足並みが全くそろわない以上、現実の世界でもジオ・エンジニアリングという概念がついに一般社会にも受け入れられるようになりました。

 

 ハリウッドで採用ということ自体が一般化の指標ではないかと思いますが、そういうわけでこの「ジオ・ストーム」では、気候を局地的に操作・管理するための衛星が地球全体を何百と覆っている状態です。

 お察しのとおり、成層圏に配置した衛星が巨大雨雲を破壊して、洪水をくい止めるなんてことは、そのまま「兵器転用」できるため、この映画でもそんな流れになり、主人公達が四苦八苦してそれを阻止しようとします。

 

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(これ、完全に兵器だよね 絵的に。。。)